グランドチェロキーのエアサス故障と交換費用|エアサス無しとの違い

リフトに上げられたグランドチェロキーの足回り

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『朝、駐車場に行ったら車が片側だけ下がっていた』そんな場面で、この記事にたどり着いた方もいるかもしれませんね。

結論から言うと、グランドチェロキーのエアサスの故障は、エア漏れかコンプレッサーの不調が多く、直すと1か所あたり10万〜20万円程度が目安です。

この記事では、症状の見分け方と費用、エアサス無しのリミテッドとの違いまでお話しします。

目次

そもそもグランドチェロキーのエアサスとは?

グランドチェロキーのエアサスは「クォドラリフト」と呼ばれる、空気で車高を上げ下げする足回りです。

普通のバネ(コイルスプリング)の代わりに、ゴムの袋に空気を入れて車体を支えています。

先に結論

エアサスは、悪路では車高を上げ、高速では下げて走りを安定させる仕組みです。乗り心地や走破性で得をする一方、ゴムの袋とコンプレッサーは年数とともに傷むので、修理費の準備がいる装備なんです。

エアサスを構成する主な部品

部品役割傷んだ時のサイン
エアスプリング(エアバッグ)空気で車体を支える止めておくとその角だけ下がる
コンプレッサー空気を送り込む作動音が長く続く、車高が上がらない
バルブ・配管空気を各輪に配る一部だけ車高が戻らない
車高センサー今の車高を測る車高が左右で合わない、警告が出る

どこが傷んでも「車高がおかしい」という同じような症状になります。だから、原因の特定は整備工場で診断機を使ってもらうのが確実です。

エアサス無しのリミテッドとは何が違う?

『リミテッドにはエアサスが付いていないって本当?』という疑問もよく見かけますよね。

WL型のグランドチェロキーL Limited(3列・3.6L V6)には、エアサスは付いていません(webCG)。普通のバネを使った足回りです。

ほかのグレードは、年式とグレードで設定が違います。WK2では上級グレードやトレイルホークなどに付いている車がありますが、年式によるので「このグレードなら付いている」とは言い切れないんです。

グランドチェロキーのエアサス付きとエアサス無しの違いを比べた図解
エアサス付きの良いところ
  • 車高を上げて、悪路や雪道を走りやすい
  • 高速で車高が下がり、走りが落ち着く
  • 乗り降りの時に車高を下げられる車もある
エアサス付きの気になるところ
  • 年数がたつとエア漏れやコンプレッサーの不調が出やすい
  • 修理費が1か所で10万円を超えることがある
  • 中古で買う時の確認ポイントが増える

エアサスが付いているかの確かめ方

自分の車(買う車)にエアサスがあるか
  • 車内に車高を切り替えるスイッチや画面の表示があるか
  • 販売店の装備表に「クォドラリフト」「エアサスペンション」の記載があるか
  • タイヤの奥をのぞくと、バネではなく黒いゴムの袋が見えるか

装備表と実車の両方で見ておくと、思い違いが防げます。グレードごとの違いはグランドチェロキーのグレードの違いやWK2のグレード一覧で見られます。

エアサスが故障した時の症状は?

エアサスの故障は、たいてい「車高の変化」で気づきます。

よくある症状

  • 一晩停めておくと、1か所だけ車高が下がっている
  • エンジンをかけるとしばらくコンプレッサーが動き続ける
  • 車高の切り替えができない、途中で止まる
  • メーター内に足回りの警告が出る
  • 段差を越えた時に、底づきするような感じがある

『少し傾いているだけだし、まだ乗れるかな』と思うこともありますよね。

ただ、エア漏れをそのままにすると、コンプレッサーが休みなく動いて焼き付くことも。1か所の修理で済んだはずが、2か所の修理になることがあるんです。

傾いたまま長く走らない

車高が大きく下がったまま走ると、タイヤが車体に当たったり、ほかの部品を傷めたりすることがあります。警告が出たら、早めに整備工場で見てもらいましょう。

警告灯の意味と対処はグランドチェロキーの警告灯・警告音の意味でまとめています。

エアサスの交換費用はいくら?

ここがいちばん気になるところですよね。修理の内容ごとに、工賃込みの目安を並べました。

修理の内容費用の目安(工賃込み)金額が変わるところ
エアスプリング交換(1本)10万〜20万円程度純正か社外品か
エアスプリング交換(左右2本)20万〜35万円程度同時交換で工賃が少し減ることも
コンプレッサー交換10万〜20万円程度新品かリビルト品か
配管・バルブの修理数万円〜漏れている場所の特定にかかる時間
コイルスプリングへの交換(キット)15万〜30万円程度キットの内容、警告を消す作業の有無

どれも年式と店でかなり差が出るので、あくまで目安です。

グランドチェロキーのエアサス修理費の目安を並べた図解

1本が傷んだら、反対側も替えるべき?

ゴムの袋は同じ年数だけ使われているので、片方が漏れたらもう片方も弱っていることが多いです。

整備工場で「反対側の状態はどうですか」と聞いてみてください。例えば、こんなやりとりになります。

「右のリアから漏れているので交換ですね」
「左側も同じくらい古いですよね。一緒に替えると工賃はどう変わりますか」

同時に替えると、また入庫する手間と工賃を減らせることがあります。

修理にかかる日数も見ておく

エアサスの部品は、店に在庫がなく取り寄せになることがよくあります。

純正品を海外から取り寄せると、届くまでに日にちがかかることも。その間は車に乗れない場合があるので、代車が借りられるかも聞いておきましょう。

『早く直したいから、とりあえず一番早い方法で』と急ぎたくなりますよね。

ただ、急ぎの時ほど、部品の種類と保証の有無を確かめておくのがおすすめです。社外品は安くて早いこともありますが、保証の長さは品物で違います。

部品の種類値段の傾向手に入りやすさ確かめたいこと
純正品高め取り寄せで時間がかかることもディーラーでの保証
社外品(新品)純正より安いことが多い在庫があれば早い品物の保証期間
リビルト品(コンプレッサー等)安め店による再生した部品の保証の有無

エアサスを長持ちさせる乗り方と点検

『故障してから慌てるより、できれば長持ちさせたい』というのが本音ですよね。

エアサスは消耗する部品なので、いつかは傷みます。ただ、普段の使い方と点検で、傷みを早めに見つけることはできます。

普段からできること
  • 洗車の時に、タイヤの奥のゴムの袋にひびや傷がないかを見る
  • 停めておいた後に、車高が左右で揃っているかを見る
  • エンジンをかけた時に、コンプレッサーの音が長く続いていないか聞く
  • 冬は融雪剤が付いた下回りを洗い流す
  • 点検の時に、エアサスの状態も見てもらうよう頼む

実は、ゴムの袋のひびは、少しずつ広がってから漏れになります。早めに気づけば、片側だけで済むうちに直せることもあるんです。

長く乗らない時の注意

何週間も乗らずに置いておくと、ゆっくり空気が抜けて車高が下がることがあります。

乗り出す時にコンプレッサーが一気に働くので、長く止めていた車ほど、最初の作動の様子を見ておきましょう。古いエアサスの車は、月に何回かは動かしておくのがおすすめです。

車高の切り替えは使ったほうがいい?

『壊れたら怖いから、車高は変えないようにしている』という方もいますよね。

ただ、まったく動かさないと、不調に気づくのが遅れることも。ときどき切り替えて、きちんと上がり下がりするかを確かめておくと安心です。

安く直す方法と、コイルスプリング化という選択

修理費をできるだけ抑えたい方は、次の方法を比べてみてください。

修理費を抑える手順
  1. 診断機で、エア漏れかコンプレッサーかセンサーかを特定してもらう
  2. 正規ディーラーと、輸入車に強い整備工場の両方で見積もりを取る
  3. 純正品のほか、社外品やリビルト品が使えるか聞く
  4. 今後も長く乗るなら、コイルスプリングへの交換キットも見積もりに入れる

コイルスプリングに替えるとどうなる?

エアサスをやめて、普通のバネに替えるキットもあります。

『もうエアサスの故障に悩みたくない』という方には、1つの選択肢になります。

ただ、車高の上げ下げはできなくなります。警告表示や車検での扱い、売る時の評価にも関わるので、施工する店に事前に確かめておきましょう。

売る時の評価も考えておく

コイル化した車は、エアサスの修理費を気にする買い手には安心材料になることもあります。一方で、純正の状態を好む買い手もいます。外した純正部品の扱いも、店と相談しておくと安心です。

中古でエアサス付きを買う前に見ておくこと

中古でエアサス付きの車を選ぶなら、買う前のひと手間で後の出費が変わります。

エアサス車の確認リスト
  • 平らな場所で、四隅の車高が揃っているか
  • 車高を一番上と一番下に切り替えて、きちんと動くか
  • 試乗の後に少し置いても、車高が下がってこないか
  • 足回りの警告がメーターに出ていないか
  • エアサスの部品を替えた記録が整備記録簿にあるか
  • 保証にエアサスが含まれるか

実は、エアサスの修理歴がある車は、かえって安心なこともあります。どこをいつ替えたかが分かれば、当分は同じ部品の出費を考えずに済むからです。

故障全体の傾向と費用はグランドチェロキーは壊れやすい?でまとめています。

エアサスの状態が気になる車でも、価格が相場より安ければ、修理費を足しても割安なことがあります。車両価格と修理の見積もりを足した金額で、ほかの候補と比べてみてください。

試乗で確かめたいこと

試乗では、段差を越えた時の揺れ方も見ておきましょう。

エアサスが弱っている車は、段差の後にふわふわと揺れが残ったり、ドンと底づきする感じが出たりすることがあります。『こんなものかな』と流さず、気になったら店の人に伝えてみてください。

「段差の後の揺れが少し気になります。足回りの点検記録はありますか」

こう聞くだけで、整備の様子が分かることもありますよ。

エアサスの修理費が高い時の考え方

見積もりが20万円、30万円となると、直すか手放すかで迷いますよね。

状況考えやすい選び方
年式が新しく、ほかに不調がない修理して乗り続ける
長く乗るつもりで、修理費を繰り返したくないコイルスプリング化を検討する
車検が近く、ほかの修理も重なっている買取額を調べて、乗り換えも比べる

エアサスが不調のままでも、車として値段が付くことは多いです。修理の見積もりと、今の買取額を並べてみると判断しやすくなります。

今の車にいくら付くのか、まず相場を調べておくのも1つの手ですよ。

グランドチェロキー買いたいドットコム

グランドチェロキーの値段、先に相場を見ておく

今の車の買取相場と、グランドチェロキーの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。

無料今の車の買取相場を調べる

※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

次の1台を中古で探す時の考え方はグランドチェロキーを安く買うには?で見られます。リモコンキーの反応が悪い時はキーの電池交換と電池の型番もどうぞ。

よくある質問

グランドチェロキーのエアサスはどのグレードに付いていますか?

WL型のL Limitedには付いていません(webCG)。ほかのグレードは年式で設定が違うので、装備表と実車で確かめるのが確実です。

エアサスの交換費用はいくらですか?

エアスプリング1本で10万〜20万円程度、コンプレッサーも10万〜20万円程度が目安です。純正か社外品か、店によって変わります。

車が片側だけ下がるのはエアサスの故障ですか?

停めておくと1か所だけ下がるなら、エア漏れの可能性が高いです。センサーや配管の場合もあるので、診断機で調べてもらいましょう。

エアサスをコイルスプリングに替えても大丈夫ですか?

交換用のキットがあり、修理を繰り返したくない方の選択肢になります。車高調整はできなくなるので、警告表示や車検の扱いを店で確かめてから決めましょう。

エアサスの警告が出たまま走っても大丈夫ですか?

車高が大きく下がったまま走ると、タイヤや他の部品を傷めることがあります。警告が出たら長い距離は走らず、早めに整備工場で見てもらいましょう。

エアサス付きの中古車は避けたほうがいいですか?

避ける必要はありません。四隅の車高と作動を確かめ、修理歴や保証の範囲を見てから選べば、候補に入れられます。

まとめ

この記事の要点
  • グランドチェロキーのエアサスは「クォドラリフト」と呼ばれる車高調整式の足回り
  • WL型のL Limitedにはエアサスは付いておらず、ほかは年式とグレードで違う
  • 故障はエア漏れとコンプレッサーの不調が多く、1か所10万〜20万円程度が目安
  • 片方が傷んだら反対側の状態も聞き、同時交換を考える
  • 修理を繰り返したくないならコイルスプリング化も選択肢
  • 修理費が高い時は、見積もりと買取額を並べて判断する
グランドチェロキー買いたいドットコム

グランドチェロキー買いたいドットコム 編集部

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