グランドチェロキーは壊れやすい?よくある故障箇所と修理費の目安

整備工場で点検を受けるグランドチェロキー

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『グランドチェロキーって、やっぱり故障が多いの?』と、中古を見ながら気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、車種別の故障率を示した公的なデータはありません。ただ、エアサス・電装系・冷却系など、壊れると高くつきやすい場所ははっきりしています。

この記事を読むと、どこが壊れやすいのか、直すといくらかかるのか、買う前に何を見ればいいのかが分かります。

目次

グランドチェロキーは本当に壊れやすい?

まず「故障率」の話からしておきますね。

実は、メーカーや国が車種ごとの故障率を公表しているわけではないんです。ネットで見かける「故障が多い」という声は、乗っている人の体験の集まりです。

では、なぜ「壊れやすい」と言われるのでしょうか。理由は大きく3つあります。

先に結論

グランドチェロキーが壊れやすいと言われるのは、故障の回数そのものより「直す時に高くつく」「部品の取り寄せで時間がかかる」ことが大きいです。同じ不具合でも、国産SUVより出費と待ち時間がふくらみやすいんです。

言われる理由1:部品が輸入品で高い

純正部品は海外から取り寄せることが多く、部品代も工賃も国産車より上がりやすいです。

言われる理由2:電子装備が多い

WK2以降は、エアサスや大型の画面、たくさんのセンサーを積んでいます。装備が多いぶん、壊れる可能性のある場所も増えます。

言われる理由3:古い中古が多く出回っている

日本では1994年から正規販売され、累計38,000台超が売られました(Stellantisジャパン発表)。年数と距離が進んだ中古も多く、その不具合が「グランドチェロキーは壊れる」という印象につながっています。

『じゃあ、買わないほうがいいの?』と思った方もいますよね。

そうとは限りません。弱い場所を知っておけば、買う前に確かめられますし、修理費の準備もできます。

よくある故障箇所と症状の一覧

グランドチェロキーで話題になりやすい不具合を、場所ごとに並べてみました。

故障しやすい場所よく出る症状気づくきっかけ
エアサス(付いている車)片側だけ車高が下がる、警告が出る朝、停めていた車が傾いている
バッテリー・電装系エンジンがかからない、画面が落ちる時計のずれ、警告灯の点灯
エアコン冷えない、風が出ない夏場に急に効きが落ちる
冷却系(ウォーターポンプなど)水温が上がる、甘いにおい駐車場の地面に液のあと
ハブベアリング走行中にゴーという音速度に合わせて音が大きくなる
セルモーターキーを回しても(押しても)かからないカチカチ音だけする
キーレスドアが開かない、反応が遠いリモコンの電池切れ

全部が全部の車で起きるわけではありません。年式とグレード、乗られ方でかなり違います。

グランドチェロキーでよくある故障箇所と症状をまとめた図解

電装系のトラブルは、まずバッテリーを疑う

画面が勝手に再起動する、警告灯がいくつも点く、といった症状は、バッテリーが弱っている時にも出ることがあります。

いきなり高い部品を替える前に、バッテリーの状態を見てもらうのがおすすめです。交換の目安はグランドチェロキーのバッテリー上がりと交換でまとめています。

キーの反応が悪いのは故障とは限らない

リモコンキーの反応が鈍いだけなら、電池が減っているだけのことも。自分で替えられることが多いので、キーの電池交換と電池の型番を見てから判断してみてください。

エアコンやエアサスの故障はどう見分ける?

故障の中でも費用が大きくなりやすいのが、エアコンとエアサスです。

エアコンが冷えない時

『夏になったら急に冷えなくなった』という声はよくあります。

原因は、ガス漏れ、コンデンサーの傷み、コンプレッサーの不調などいろいろです。ガスを足すだけで直ることもあれば、部品の交換が必要なこともあります。

エアコンの不調で見ておくこと
  • 風は出ているのに冷たくないのか、風そのものが弱いのか
  • 走っている時と止まっている時で効きが違うか
  • 運転席側と助手席側で温度が違うか
  • 作動中に異音がしないか

風が弱いだけなら、エアコンフィルターの詰まりということもあります。交換の手順はエアコンフィルター・ワイパー交換の手順で見られます。

エアサスの故障は「車高の傾き」で気づく

エアサスペンション(クォドラリフト)は、空気で車高を上げ下げする足回りです。

ただ、WL型のL Limitedにはエアサスは付いていません(webCG)。ほかのグレードは年式で設定が違うので、自分の車に付いているかを先に確かめておきましょう。

症状と交換費用はグランドチェロキーのエアサス故障と交換費用でくわしく書いています。

世代によって注意したい場所は違う?

グランドチェロキーは、ZJ・WJ・WK・WK2・WLと世代が変わってきました。中古で狙われやすいのは、WK2とWLです。

世代日本での主な時期中古で特に見ておきたいこと
WK2005年7月発売年数がたっているので、冷却系やゴム部品の傷み
WK22011年3月発売(2013年に改良で8速AT)エアサス付きなら作動、画面と電装系、整備記録
WLL(3列)2022年2月発売、2列・4xe 2022年10月受注開始4xeは充電まわりと保証の残り、ソフトウェア更新の履歴

古い世代ほど、どこがいつ替えられたかが大事になります。整備記録簿があるかどうかで、安心感はかなり変わるんです。

4xe(PHEV)は電池と充電の確認を

4xeは、2.0Lターボにモーター2基と駆動用の電池を組み合わせたモデルです。

中古で買う時は、普通充電がきちんとできるか、EV走行に切り替わるかを試しておくと安心です。くわしくはグランドチェロキー4xeの実力で見られます。

世代ごとの違いをもっと知りたい方へ

見分け方や装備の差はグランドチェロキーの歴代モデル一覧、WK2とWLのどちらを選ぶかはWK2とWL型の違いでまとめています。

リコールや不具合の情報はどう調べる?

『この車、リコールの修理はちゃんと済んでいるのかな』というのは、中古を買う時にいちばん気になるところですよね。

リコールは、車台番号で調べるのが確実です。

リコールの調べ方
  1. 車検証で車台番号を確かめる
  2. 国土交通省の「リコール情報検索」や、ジープの公式のリコール情報で該当するか調べる
  3. 該当していたら、ジープ正規ディーラーに実施済みかどうかを聞く
  4. 未実施なら、正規ディーラーで無料で直してもらえるか確かめる

リコールの修理は、基本的に正規ディーラーで受けるものです。中古販売店で買う時は、「リコールは実施済みですか」と一言聞いておきましょう。

例えば、こんなやりとりです。

「この車、出ているリコールは全部済んでいますか」
「車台番号で確認して、実施記録をお見せしますね」

ここで記録を見せてもらえるかどうかで、お店の丁寧さも分かります。

並行輸入車は扱いが違うことも

並行輸入の米国仕様は、日本の正規輸入車と型式や部品が違う場合があります。リコールの対応や部品の取り寄せについては、買う前にお店へ確かめておきましょう。くわしくは並行輸入で買う時の注意点で見られます。

修理費はいくらかかる?主な故障の目安

ここが大事なところです。主な修理の費用を、工賃込みの目安で並べました。

修理の内容費用の目安(工賃込み)金額が変わるところ
エアサスのエアスプリング交換(1本)10万〜20万円程度純正か社外品か、左右同時か
エアサスのコンプレッサー交換10万〜20万円程度部品の取り寄せ方
ウォーターポンプ交換5万〜15万円程度エンジンの種類、同時に替える部品
エアコンのコンデンサー交換6万〜12万円程度ガス充填の量、社外品の有無
ハブベアリング交換(片側)4万〜8万円程度ハブごと交換かどうか
セルモーター交換5万〜10万円程度新品かリビルト品か
バッテリー交換3万〜6万円程度対応する種類、交換後の設定の有無

どれも店と年式で大きく変わるので、あくまで目安として見てください。

『1つ10万円以上か…』と思った方も多いですよね。

実は、こうした出費は1年に1回で済むとは限りません。古い年式ほど、2つ3つ重なる年もあります。部品ごとの費用は部品交換費用の目安でもまとめています。

グランドチェロキーの主な修理費の目安を並べた図解

故障に備えて、いくら用意しておけばいい?

『結局、毎年いくら取っておけば安心なの?』と思いますよね。

決まった答えはありませんが、年式と走行距離で考えると目安が立てやすくなります。

車の状態修理への備えの考え方
WL型で保証が残っている消耗品の交換が中心。保証の範囲と残り期間を確かめておく
WK2で走行が少なめ・記録簿あり年に数万円〜十数万円程度の出費を見込んでおく
WK2以前で10万km超え大きな修理が重なる年に備え、数十万円の余裕があると安心

あくまで考え方の目安です。前のオーナーがどこまで整備したかで、出費はかなり変わります。

修理費を抑えるためにできること

出費を小さくするコツ
  • 正規ディーラーと輸入車に強い整備工場の両方で見積もりを取る
  • 純正品だけでなく、社外品やリビルト品が使えるか聞く
  • 異音や警告灯を放置しない(ほかの部品まで傷むことがある)
  • 中古を買う時は保証付きを選び、保証の範囲を確かめる

保証は「何が対象か」まで見る

中古車の保証は、店によって中身がかなり違います。『保証付きだから安心』と思っていたら、エアサスや電装系は対象外だった、ということも。

契約前に、保証の書面で対象の部品と上限の金額を確かめておきましょう。正規ディーラーの認定中古車については認定中古車は買いかで見られます。

維持費全体の中での修理費の位置づけは維持費は年間いくら?で計算しています。

修理が重なってきたら、乗り続ける?手放す?

10万km、15万kmと距離が延びると、修理の見積もりが車の価値に近づいてくることがあります。

『直して乗るか、売って乗り換えるか』で迷った時は、修理の見積もりと、今の車の買取額を並べてみるのが近道です。

直して乗り続けたほうがいい時
  • 修理が1か所だけで、ほかは調子がいい
  • 車検が長く残っている
  • 気に入っていて、乗り換えたい車がない
手放すことも考えたい時
  • 高い修理が同じ年に2つ以上重なっている
  • 修理代が今の買取額に近い
  • 次の車検で大きな整備がいると言われている

故障があっても、車として値段が付くことは多いです。買取額は年式や走行距離、地域でかなり変わるので、何社かに見てもらうと比べやすくなります。

今の車にいくら付くのかだけ、先に調べておくのも1つの手ですよ。

グランドチェロキー買いたいドットコム

グランドチェロキーの値段、先に相場を見ておく

今の車の買取相場と、グランドチェロキーの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。

無料今の車の買取相場を調べる

※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

売る時に値段がどう決まるかはグランドチェロキーのリセールバリュー、中古で次の1台を安く探す方法はグランドチェロキーを安く買うには?で見られます。

よくある質問

グランドチェロキーの故障率はどれくらいですか?

車種別の故障率を示した公的なデータはありません。故障の話は主に乗っている人の声で、年式や乗られ方で差が大きいです。

グランドチェロキーでよくある故障はどこですか?

エアサス(付いている車)、バッテリーや電装系、エアコン、ウォーターポンプなどの冷却系、ハブベアリング、セルモーターがよく話題になります。

エアコンが冷えない時は、まず何をすればいいですか?

風が弱いならエアコンフィルターの詰まりを、風は出るのに冷たくないならガスや部品の不調を疑います。整備工場で点検してもらいましょう。

リコールはどこで確認できますか?

車検証の車台番号で、国土交通省のリコール情報検索などから調べられます。実施済みかどうかはジープ正規ディーラーで確かめられます。

グランドチェロキーで不具合が出やすい年式はありますか?

特定の年式が壊れやすいという公的なデータはありません。年数と走行距離が進んだ車ほど、冷却系やゴム部品、エアサスなどの傷みが出やすいので、整備記録簿で交換の履歴を確かめましょう。

中古で買うなら、故障に備えて何をしておけばいいですか?

整備記録簿がある車を選び、保証の範囲を確かめておきましょう。年に数十万円の修理が出る年もあると考え、別に備えておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • グランドチェロキーの故障率を示す公的なデータはない
  • 壊れやすいと言われるのは、修理費と部品の取り寄せの負担が大きいため
  • よくある故障はエアサス・電装系・エアコン・冷却系・ハブベアリング・セルモーター
  • 修理は1か所で5万〜20万円程度かかることがあり、店と年式で変わる
  • リコールは車台番号で調べ、実施済みかをディーラーで確かめる
  • 修理が重なったら、見積もりと買取額を並べて判断する
グランドチェロキー買いたいドットコム

グランドチェロキー買いたいドットコム 編集部

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